「死ぬ前に書き留めていたいものがある。」

題名やパッケージから出てくるB級臭。シャーロック・ホームズとモンスターの掛け合わせですよ。ホームズファンが怒りそうです。

ワトソン医師ももう年をとりました。若い助手に今まで隠していた壮大な物語を書き留めてほしいとお願いします。その物語とは…

シャーロック・ホームズは長身で神経質で自信家…というイメージでしたが、ずいぶん背の低くて無駄な動きの多いホームズです。
対して、ワトソン医師はもっとでっぷりとした雰囲気に思いましたが。

モンスターがこれまたB級な出来です。
背景にまったく合っていなく、そこだけ映像から浮いて観えます。
映像もストーリーもリアリティは全然ないです。

地上波テレビでの鑑賞でしたが、大画面で観ていたら残念すぎ。

「 ホームズが銃を打ったのは、後にも先にもあの時だけだった。」

モックバスター映画。
アサイラム社の作品。
便乗こそが得意分野。
安心のクォリティー。
それこそアサイラム。

大昔に書いたレビューでは、
「楽しめる部分は型にこだわらない自由な作品」
という寛大すぎる感想です。

同時期にシャーロック・ホームズのヒット作。
ロバート・ダウニー・Ｊｒが主演した作品だ。
当然ながら間違えて借りる人が続出したはず。
これこそがアサイラム社の強かな狙いである。

本作のシャーロック・ホームズは、
オリジナルの設定と名前を持つが、
その中身はまったくの別物である。

アサイラムの手にかかれば、
超展開のアクション映画へ。

もちろん、前半はもの凄く面白そうです。
いつものアサイラムの気合い入った冒頭。
もちろん、中盤以降はダラダラの展開に。
これこそアサイラムの特徴と言える流れ。
もちろん、最後は強引な力技で終了する。

文句を言うのは御法度。
それがアサイラム作品。
その時点で負けている。
借りた時点で負けです。
これがアサイラム作品。

本作に登場するモンスター。
・クラーケン
・Ｔレックス
・ドラゴン
夢溢れるモンスターの共演。

アサイラム作品の正しい鑑賞方法。
１．決して真面目に鑑賞するな
２．倍速再生による鑑賞は推奨
３．ツッコミながら鑑賞します
４．超展開を素直に受け入れる
５．眠い時はガマンせず寝ます
以上、この５箇条で楽しめるはず。

TV-31

　イメージを崩すのも大事だが…

第二次世界大戦中の戦禍のロンドン。
老人の回想から、この物語は始まる。
大英帝国の財宝を運ぶ帆船。
それがタコの様な生物に襲われ沈む。
あまりにも不可解な、その沈没事件にスコットランドヤードのデストラード警部は、ある男を呼び寄せる。
シャーロック・ホームズ　名探偵。

あはは～脱力。
分かるよ、よーく分かる。
知らぬもの無き名探偵の活劇を現代に甦らせるなんて、生半可なストーリーでは駄目だ。
オーバーテクノロジーや、あっと驚く仕掛けや人物を用意しなければならない必死さはよく分かる。
しかしだ！愛が無い。
何より細部にこだわっているのに、大筋がザルで、ほぼ無駄なシーン。
CG はそこそこ(B級にしては)頑張っているが、クライマックスの見せ方があまりにもショボい。
あと、呆れるほどにシャーロック・ホームズが格好悪い。

これを見るなら「名探偵ホームズ」を見た方が遥かに面白い。

アイディアは見れるところもあったのでアニメ化希望(ヤケクソ)

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