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CAT'S EYE キャッツ・アイのHicKのレビュー・感想・評価

CAT'S EYE キャッツ・アイ(1997年製作の映画)
2.5
《誰向け?》

【作風】
90年代「バットマン」シリーズをオマージュしたような世界観。たぶんティム・バートン版のキャットウーマンにインスパイアされたんだと思う。試みは面白かった。バットマンのファンだった小学生の自分は今作にも興味を持ち、当時レンタルで鑑賞。面白い!と思った記憶は無いが、アマプラで無料だった時期に再鑑賞した。

【アクション】
97年に公開された映画とは思えないほどの安い特撮技術。シーンも上手く繋がっていない。「何でそうなるの?」と言ったアクション。セーフティーマットの影までしっかりと映る。効果音も安い。

【演出・演技】
芸能界での位置を確立した内田有紀、人気が出てきた稲盛いずみと藤原紀香、三人を集めて素人のような演技をさせるのは演出力の問題なのか?。女帝役も不自然な演技なので、やっぱり監督のせい?。音楽も脚本も全てが急遽作ったかのよう。

【総括】
アニメファンの期待には応えず、SFアクションファンも満足させられない。女優たちのファンすら目を背ける。子供向けに作ったのかも知れないが、それには不釣り合いなボンテージ。何のために誰のために今作を作ったのかよく分からない作品。ただ、「バートン版のキャットウーマンがカッコいい」っていう価値観は共感。
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