どーもキューブ

団鬼六 縄と肌のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

団鬼六 縄と肌(1979年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

谷ナオミ引退興行、緋牡丹のお駒


1979年
原作団鬼六
監督西村昭五郎
脚本松本功



たまに見るなら「日活ロマンポルノ」

今回は前回の団鬼六先生原作。

谷ナオミ引退作品、「団鬼六原作 縄と肌」を見てみようと。

ほんとは、「新妻地獄」や「幻想夫人絵図」(目をこらして見たら。あった「幻想夫人絵図」近日レビュー予定)やらが見たかったんだけど、レンタル在庫なし、諦めるパターン。

なんだか引退作!任侠物みたいな触れ込みで大丈夫かな?と少し心配。日活DVDレンタルした。



いやあいきなり谷ナオミの引退をのたまう口上にはじまる。

さながらスクリーンのお客様に向けて喋っているようだ。

賭場に座り、札を隠し、

「ちょう!はん!」

と賭場仕切る谷ナオミ姉さん。賭場でのプレイ、やり方が見たことないやつだったんで面白かったけど。

入ります!って言ってから片方の腕に腕を突っ込んで、1枚選び、布に忍ばせるというまあアナログな隠しっこゲームのよう。んでその近くに1から6と書いてある木の番号札があって、ちょうはんコールで一つその数字を谷姉が選び

あれ!「緋牡丹博徒」じゃんかあ~。という事で東映ヒット作品のような賭場シーンをなぜか谷ナオミお姉さまがやるという場違いな展開。

この賭場でのいかさま破り的なながれは、藤純子「緋牡丹博徒」やら大映作品やら猫も杓子もこの賭場女性主役ものあったみたい。鶴田浩二の「博徒打ち」シリーズもそんな感じだった気がするが、。(博徒打ちシリーズ全部見た訳じゃない)

姉さんから今度は、サブの女形にSMお仕置きになり、おっこれは最後まで引っ張るかなあと思ったら、やっぱり引っ張りメインイベントで谷ナオミさんの濡れ場になってました。

緋牡丹のお竜は、裸体でつるし上げ、百叩きはないが、谷ナオミのお駒さんはあるというね。

なかなかの引退プレイを披露します。しっかり汚くグレードアップしていたので思わず苦笑い。

どうやら団鬼先生が「緋牡丹博徒」が好きでやりたくて書いた小説のよう。団鬼先生スチール写真で谷ナオミとしっかり写真撮影していた。

まあ任侠映画というか「緋牡丹博徒」SMというか、なんちゃって「緋牡丹博徒」だけどあくまで谷ナオミ引退襲名披露映画、わたし、最後なんでかっこつけちゃいました西村監督のような作品になってました。

割合普通のとある宿の中抜き、見せしめ、引きずりお宿借金物語。

谷ナオミ姉さん、確かにアクションぎこちないのが、どこか日活流。

裸体のままアクションすると東映の杉本美樹を想起。

胸ボーンって出しながら、敵を斬るって谷ナオミならでは。藤純子はやらない。

敵キャラの方々がみな顔が恐そう。

ラストなんだか立ち去る感じだが、盛り立てたり、盛り上げたり、一つエピソードあったりもなく、なんとなく淡々とエンド。

谷ナオミさんがきっと訴えたんじゃないかなあ。

「私、最後だから格好いいのがやりたいのよ!藤さんみたいな敵バッサバッサ倒すやつ」そんなふうにいったかどうかわからないが、間違いなくアテ書きしたに違いない作品でした。

肌と蛇とはほど遠い。緋牡丹縄縛りの刑博徒だった。




さて
引退興行、緋牡丹のお駒女優別名谷ナオミ

谷ナオミファン
ロマポルファン

ぜひどうぞ。


追伸
高木均さん。前から異才、気持ち悪い迫力があり圧倒された。が、劇団出身、なんと「となりのトトロ」のトトロ役声優というびっくり検索!!声優としてもご活躍されててまたびっくり、「ナディア」にも声優参加してたあ!!

蛇足陳謝
朝からロマンポルノレビュー御免
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