竜平

イントゥ・ザ・ストームの竜平のレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)
3.8
アメリカ、田舎町シルバートンにて竜巻注意報が発生、やがて多発する大規模な竜巻の恐怖を描く。臨場感で魅せるディザスターパニック映画。

たまにふと見たくなるんだよねーディザスター系、ということで何かないかなと探してみて、まだ見たことなかった今作を見つけ鑑賞。舞台となる町のとある高校では卒業式があり、そこの教頭である父親と生徒である息子二人が一応主人公的立ち位置。なんやかんやあって動画を撮影することになり、そんな彼らの視点だけで進むかと思いきや、今作のおもしろいのが「ストーム・チェイサー」なる巨大竜巻のライブ映像を撮ろうと奔走するチームの登場。とにかくエゲツない竜巻映像を撮りたくて躍起になってる撮影監督と、スタッフやまだ未熟なカメラマンや、一児の母でもある気象予報士の女性や、とまぁ彼女もじつはメイン的な立ち位置だったり。そこに命知らずのユーチューバーなんかも加わりつつ、様々な人物が様々な角度からこの危険な竜巻と関わっていくことに。今作で何よりも楽しいのはカメラを回す撮影者を通しての主観映像、これの臨場感。というか最大の見どころがそれ。全編POVというわけでもないからいい意味で見やすくて、要所要所にある迫力と高揚感が非常に良き。ディザスター好きはバッチリ楽しめるはず。ということで展開やらリアリティーの部分に細かくツッコミは入れない約束で。

シンプルなストーリーの中に散りばめられたこれまたシンプルな人間ドラマがいいスパイスになってたりして。本当に軽めに、不意にグッとくる感じ。犠牲やトラブルなどのハラハラドキドキもありつつ、しかし頭を空っぽにして見れる、そんな一本。
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