もやし

白い沈黙のもやしのレビュー・感想・評価

白い沈黙(2014年製作の映画)
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限りなく抽象的なサスペンス。

主人公の娘が誘拐される。
犯人は娘を8年にも渡って監禁し、何故か娘の自宅に監視カメラを仕掛けて親の生活を見てる。
犯人は小児性愛者であるのに加えて、人の人生の物語が好きであるらしい。
だから娘に関連するものを探っては喜んでいる。
とても気持ち悪い趣味だなあ…
でもその趣味のせいで足がつくんだけどね。

そしてもっと驚くべきことに、同様の趣味の人が実は結構いて、その監視カメラの映像や物語などが、ある組織の中で共有されていたという…
このある組織というのが、ほのめかされるだけで結局全貌は全く不明なまま。
結局何もわからない。

この映画は親の愛の話なんだろうな。
親はずっと8年前から抜け出せないでいる。
母親はもう病んできちゃってて、父親は今も当てもなく車を走らせて娘を探すともなく探している。
夫婦の仲もボロボロ。

でも親の思いが事態を動かす。
こんなに想われたら幸せだなあ。
でもこんな酷い目に遭わされたら幸せも何もないわな…

解決したんだかしてないんだか。
たとえ解決したんだとしても、これからが大変だよね。
不幸以外の何物でもない。
もやし

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