ねーね

ラブ&マーシー 終わらないメロディーのねーねのレビュー・感想・評価

3.5
カリフォルニアの伝説的バンド、ザ・ビーチ・ボーイズ。
バンドの中心的人物である、ブライアン・ウィルソンの半生が描かれている。

何がすごいって、ポール・ダノの素晴らしい演技!
まったくもってブライアン本人にしか見えない役作りぶりです。

若き日のブライアンがいかに天才だったか、そして天才だからこそ理解してもらえず、ときには疎まれ、自分ですら自分がわからなくなる…
そんな葛藤がダイレクトに伝わってくる。
こっちまで気が狂いそうになるけど、それを覆すほどわくわくするのがやはり演奏シーン!
あの名曲はこうやって生まれたのか!とか、こんなふうにスタジオで録音されたんだ!とか、とにかく目が釘付けに。
ブライアンの音楽的才能が、溢れんばかりにきらめいてる!
だからこそ、きらめきすぎて、掴み取れなくなってしまったんだろう、と切なくなった。

サーフィンの似合う真夏に鑑賞できたことだし、しばらくはビーチボーイズを聴く日々が続きそうです。
ねーね

ねーね