チャチャのパパ

0.5ミリのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

0.5ミリ(2014年製作の映画)
3.5
「万引き家族」で見た安藤サクラさんがあまりに見事で、そこから追いかけて見ようと、「百円の恋」 と続いて鑑賞。監督が主演のお姉さんの安藤桃子さんで、エグゼクティブPが父親でフード監修がお母さんって、家族総出だなぁ。

のっけから「おじいちゃんと寝てくれない?」って木内みどりの奥さんに頼まれる介護士さんの役?でなんだかんだで無一文のまま放り出される格好になるのだが・・・

最初の竜爺がまぁ良かった。新喜劇とはひと味違って、さすがだ。カラオケ店の受付に何故か東出昌大。ほんとのちょい役だよ。

その後、坂田師匠。これはいつもの“アホの坂田”がそのまま。でもまさかの“グラン・トリノ”。あの車は個人的にとても思い入れがあるから、それだけでもう25点加算!

主人公、山崎サワはとても魅力的なのだが、行動原理や背景が謎!最初は単に糊口をしのぐ為なのかと思いきや・・・悪魔のように近づく天使なのか?夢や希望の代わりに彼女が老人たちに与えたものはなんだったのか?そこが作品のキモであり観客に投げかけているテーマなのだろうか?

でも、後半に示唆されるあのモンタージュと柄本明のあのセリフはあの子が時任謙作だという事になるな・・・何故?原作もそうなんだろうけど。

作った料理は全て俯瞰で写しているのは何でなの?と思ったら、お母さんが参加してたから?そんなこんなで三時間越えての今作は評価が分かれるんだろうなぁ。

つまらないとか、駄作とは思いませんし、安藤サクラさんはじめ、演者さんはとても良いので観て損は無いかと。