もやし

ターミネーター:新起動/ジェニシスのもやしのレビュー・感想・評価

4.2
これは酷かった…笑 今までの俺のターミネーターの思い出を返してくれと思った笑

でもこれ批判すると時代のアップデートについて行けてない化石って言われるんだろうなー


特に1の思い出を破壊してくれたよね。
助けに来たらたまたま愛し合うことになって結果的にっていうのが感動的だったのに、今回はサラ・コナー自身がそういう運命を背負ってるってあらかじめ知った状態で男に会うから、気まずいの何の笑
どんな奴かもわからんこいつと愛し合わなきゃいかんのかーみたいな笑

この映画の設定としては1の更に前の時代に敵がターミネーターを送ってきて、それを助けるために味方も同じ時期にシュワちゃんを送ったという流れ。

そんなこんなでシュワちゃんがもう人間的挙動を植え付けられた状態で出てくるからすごくびっくりする笑 と共に、これで2の思い出も完全に破壊してくれたなと思いました笑 2を真似てただのジョークとして扱ってる。そう! この映画って過去作を全部ジョークとして取り入れてるのよ! 嫌だった理由が書いててわかりました。



これ言ったら女性から反感買うかもしれないんだけど、サラ・コナーの人物像が非常に不愉快。幼い頃から危機感植え付けられたからなのもあるけど、周り全員敵みたいなオーラ放ってて取り付く島もない。常に怒り口調で自分は何もかもわかってますみたいな感じで主人公を荒々しく扱う。
2のサラ・コナーとは似てるようで全く違うんだよね。
何だかとっても気に食わなかったんだけど、妙に現代女性の美学みたいなものをチラつかせてくるから、軽々しく批判もできない。
これもまた言ったら批判されそうだけど、主人公に、あなたと私はいずれ愛し合うんだということをどうしても言えなくてモジモジしてる感じはギャップあって良かった。


アクションは2のときのあの最強液体金属ターミネーターを瞬殺したのはすげーってなりました笑 時代を感じた。まあ、あれはたまたま条件が揃っただけで、後にまた送られてくる液体金属ターミネーターにはかなり苦戦してたけどね。


何だか設定の説明をシュワちゃんがつらつらつらつら喋るんだけど、何のことだか全くわからん笑(これ映画評論の宇多丸さんのアフタージャンクションでも言われてたような…笑) あとたまに未知の事態に遭ったときもシュワちゃんだけ何故か知ってるみたいな展開が多発して、えーってなる。新しく出てきたターミネーターの仕組みとか何でお前が知ってんのっていう笑

どこの時代にタイムスリップしてもいつも想像してたのと全く違う状況になってるから、もうこんなの全部後出しじゃーんってなりました。
時間軸がどうとか言い出したときは本当に呆れてしまって、もう人類が勝とうがスカイネットが勝とうがどうでもよくね?と正直思いました。負ける時間軸があるなら勝つ時間軸もあるんじゃないかと適当に考えちゃう。まああくまで世界線は一本で、それを操作しているという設定ではあるけれどもね。


私達は運命に生きるのではない。自分で生き方を選択できるのだ…という如何にもな現代的メッセージでストーリーを締め括るけど、いやあそれ言っちゃあ元も子もないでしょ。今までのターミネーター全否定やん。ずっと運命論でやってきたのに。


サラ・コナーがどんどん魅力的になっていく流れはとても自然で好きでした。
色々言ったけどアクションはとっても楽しいですよ。
もやし

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