Moeka

マップ・トゥ・ザ・スターズのMoekaのレビュー・感想・評価

3.5
クローネンバーグの映画で死はだいたいがバッドエンドではなくハッピーエンドである。戦慄の絆は悲劇的だが。ハリウッドの心の闇を超無慈悲に毒っ気たっぷりの脚本で描くのだが、彼の作品に共通する元から異端として生まれてきたものの疎外感や孤独、この世からの別れと彼らだけの世界への旅立ちというテーマがちゃんと含まれていてさすが健全な変態の中の変態。エリュアールの詩が呪文の様に使用されていて面白かった。それにしてもアン・ハサウェイの出し方にクローネンバーグ先輩のイヤーな笑顔を感じたわ〜。ジュリアン・ムーア様は圧巻の一言、1番汚いところを堂々と披露する彼女は素晴らしい役者さんです

砂の上、雪の上におまえの名を書く 石、血、紙、灰におまえの名を書く この詩の最後は そして一つ言葉の力をかり ぼくはもう一度人生を始める ぼくは生まれた おまえを知るために、おまえに名付けるために 自由と となっている。
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