映画館で観たときはやはりエンディングで衝撃的でしたね。
最後のスタッフロールが終わるまで観るタイプですけど、この作品は立ち上がれなかったから観てた感じでした。
一人の男が純粋な正義心から軍に入隊して、戦争に行く。その間にはもちろん出会いがあって結婚して家庭をもって、当たり前の生活もあるわけで。
『伝説』と呼ばれた兵士だけど、それは重要ではないと感じました。
戦争と向き合った一人の男の物語です。
軍隊というものにどんな感情を抱くかは人それぞれですけど、アメリカは軍人を尊敬している国だと思います。国の歴史や銃社会なんかからの想像ですけど。でも戦争がもたらす悲劇への感情は同じなんだと。
劇中でも正しさに迷う兵士の台詞や表情に胸が苦しくなりました。
戦争映画だとアメリカ万歳みたいな明確な映画もありますけど、この作品は主人公以外にも様々な現実を突きつけてくる悲しい映画ですね。
PTSDの苦しさが、どれだけ心を蝕んでいたのかを現している。
電動ドリルなんかは吐気を感じますが(´д`|||)
好きなシーンは実は相手のスナイパーの描写です。ライバルであり仇でもあるわけですが、寡黙で家には思い出の写真があり家族がいます。
おそらく彼を主人公にしても物語が1つ創れるんだろうな、と。
気持ちは重くなりますが、見応えのある良い映画でした。
2018 /20本目