モノはモノ。
本当は必要ではないかもしれない。
でもその分、
誰かのモノはとっても大事に思うんだ。
〜〜〜
失恋の哀しみの果てに、所有物を全て預けて、一日ずつ取りに戻るというフィンランド発ドキュメンタリー。
設定から面白い!
まず、なんといっても、画の綺麗さ。
ドキュメンタリーとはいえ多少盛っているのだろうけど、
それでも一つ一つの画がとってもクール。
北欧暮らしのポテンシャルを感じざるをえない。
テーマ自体は割と普遍的なんですけど、
ただ、
おばあちゃんの家のモノを引き取れないという場面でハッとする。
そうか、
自分のモノでも日々、結構名残惜しいけれど、
ヒトのモノはなんだかもっともっと名残惜しいんだなぁと。
それが「所有」のもう一つの側面なのかもしれないですね。
つまりこれは、
決して「モノを持つ」ことを軽視しただけの話ではないのか。ストンッ、と腑に落ちる。
最初の全裸の疾走。寒色の部屋。
ジャズや文字が切り込む演出。
格好良かった。
そして、おばあちゃん。
あなたかわいすぎ。