このレビューはネタバレを含みます
レンタルにて鑑賞。
今年のドキュメンタリーの中では一番良かったかもしれない。ラストのあのメンバーとの語り合いは、ドキュメンタリーでこんな画が観られるなんてと思ってしまった。
AKB48のドキュメンタリーシリーズの中で、もっともドキュメンタリー感が強かったように思える。正直に言えば前作はそこが物足りなかったので、2作目に戻ったような印象を受けた。
何がそれを醸し出しているのかというと、2作目はかなり編集期間が短かったというし、今作はその年に起こった出来事を映画に組み入れている。ほんの2か月前の出来事すら入っている。そういったスピード感が、この映画を、事実をフィルムに刻むドキュメンタリー性を担保しているのかもしれない。
2年前に2作目を見て以来、少し自分の中で考え方が変わった感はある。要は、安全なところから他者を批判するような一種の2ch的価値観から、当事者感覚を尊重する価値観への転向というか。映画がすごいと思うのは、それまで抱いていた偏見を覆されたとき。
だから、距離を置いて観られない感じがあって、むしろ自分の数百倍この少女たちは社会人らしいことをしていると思うし、俺もがんばろうと思える。ばかみたいな感想だけど、そう思う。