監督のリューベン・オストルンドは、この作品の3年後に、カンヌのパルムドールを
「ザ・スクエア 思いやりの聖域」で獲得している。
大成する前の片鱗を見せた作品と言えるのだろう。
見ようによっては、フレンチアルプスでは
何も起きない!😅
このタイトルと、映画のトーンからして、
サスペンスやオカルトさえも想像するかもしれない。
それらを期待して見ると、がっかりするかもしれない。
ただ、この監督さん、「ザ・スクエア」でそれを一気成熟させたのだが、
日常生活の中でちょっとずつ姿を現す
「違和感」を見せるのが特徴だと思う。
本作は、日常から離れた「旅先」での
「違和感」を、じわっ、じわっと襲ってくる。
家族旅行をしてきた身として、まず、ツッコミたいことは、
せっかくの家族旅行で、なぜ、フレンチアルプス?
長期滞在型の旅行だからこそ、
同じ場所に居なければいけない旅行だからこそ、
家族のちょっとした違和感や摩擦が
拡大していくのではないだろうか。
皆さんも旅先で、ほんの些細なことで
家族と喧嘩したことがあるんじゃないでしょうか。
僕は旦那の立場にどうしても立ってしまうので、、あれはキツイな💦
まあ、妻にとっては、あの拘りからは逃れれないのだろうが、キツイな💦
特に他人の前で言われるのはキツイな💦
面白かったのは、それを打ち明けられたカップルが、その後、喧嘩が伝染するところ
あーゆーところは上手いね。
ホテルのあの立体感の冷たさ、何となくの怖さ、
家族で寝る寝室の青の感じ
ゲレンデのあの白さの恐怖(特に終盤の子ども置き去りのシーンの薄ら恐ろしさ💦)
あの妻の行動は、試しだよね、
自分への、家族への、、
凄く良作とか、めっちゃ面白くはないけど、気になる映画ではあると思います。