障害を持ち、車椅子生活の17歳の少年ジュリアン、
愛情たっぷりで心配性な母、
弟思いの姉、
そして失業して久しぶりに家に帰ってくる父。
母や姉はジュリアンを受け入れているのに父だけはジュリアンと上手に接する事ができずにいる。
ジュリアンはそんな父の態度に傷付くが
“父さんと、アイアンマンレースに出たい!”
ととんでもない提案をする。
父はアイアンマンレースの経験者で過酷さを知っているので最初は取り合わないが、周囲からの強い押しとジュリアンの熱意に負けて参加する事を決意する。
練習を重ねるたびに父と息子の深い溝は埋まっていき、
絆は深まっていった。
障害者の持つハンディキャップだけでなく
思春期の両親に対する反抗を描いていたので、
親近感を感じました。
アイアンマンレースは父親だけが泳いだり、自転車を漕いだり、走ったりで常にジュリアンを連れて回るただでさえ過酷なのに輪をかけて苦しさを感じるレースでした。
もう少し、どんな形であれジュリアンが参加できていたら
さらに感動的な作品だったと思います。
父親がジュリアンに対して抱えている気持ちの年月の重みもあったら良かったです。