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アデライン、100年目の恋のkenのレビュー・感想・評価

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
4.2
ジェニー(ブレイク・ライヴリー)の美しく愛らしい笑顔がとても素敵でずっと観ていたい気分になった。そして、恋人エリスの父親ウィリアム役を名優ハリソン・フォードが好演していてストーリーとしても楽しめた。

一般的に長寿であることは幸せなことだが、家族に先立たれるのは辛い。主人公は29歳という若さで老化が止まっているため、娘が先に老齢化するという逆転現象が起きる。結婚した場合、夫も愛する子供達さえも先立つのだ。共に年齢を重ねられない人生の不老長寿は、決して幸せではなく逆に悲劇である。

多くの人が歳をとりたくない、できれば若返りたいと思うのは自然な欲望だろう。でも、夫婦は同じ時代を生きて、苦楽や悲しみを共に乗り越えて、はじめて本物になる様に思える。

ウィリアムはアデラインに真実の愛と自分がしてやれなかった幸せを掴み取るため、必死で息子エリスとの将来を願う。神様がジェニーにエリスとの愛ある暮らしをプレゼントしてくれたに違いないと思う。

観終わって何か温かい気持ちになれて、本作を推薦してくれたフォロワーさんに感謝している。ライアン・レイノルズが羨ましい!(笑)
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