チャチャのパパ

海街diaryのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.2
行った事あれば分かるけど、鎌倉は普通の住宅地の中を江ノ電が縫う様に走っていて、そこここにお寺さんがあって、海と山が近くて、独特の雰囲気がある。

是枝監督もそういう街中の風景が好きなんだろうな、と思わせる何気無いカットが挟み込まれ、また、独特の時々入って来る鋭いセリフ。

広瀬すずの存在感は勿論、それを中心に3人の姉たちとそれを取り巻く街の人々がイキイキと、でも淡々と描かれて、コレをずっと見ていたいと思う。

でも、現実というか、我々の日常と同じ様に万物は流転する。二宮さんの病気で、日常と死は隣り合わせであるという事に引き戻される。

4姉妹が魅力的なのはとうぜんとして、脇を固める俳優さんたちも素晴らしかった。特に、銀行員の加瀬亮さんと、二宮さんの風吹ジュンさんが印象的。

自分も、命が終わる直前まで、キレイなものをキレイだと思える様になりたい。