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海街diaryのadagietteのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
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万引き家族関連ですね。

孤独なこどもが、妹としてやってくる。
守るべき者をかかえる 家族の形がゆっくり見えてくる。。
というアプローチは同じですね。

あと、すずちゃんは、姉妹に馴染んでいるようで慎重に立ち位置をはかっている。 バランスがよくわからないときに、旺志郎に相談するんだね。
いまやってる朝ドラの 半分青い。
双子の片割れのように律をたよるすずめちゃんと重なる。

公開時の感想を以下に
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四姉妹の物語、似ているというのは無理もあるが若草物語へのオマージュだと感じる。
社会人として/家庭人として、大人がちゃんと自分の役割を全うしようとしていた時代とは違い、平成の大人達はだらしない。
そんな中にあって、もっとも幼いものが過酷な運命に押しつぶされぬように懸命に生きる。
そんな幼い物同士が手をつなぎ前を向こうとする姿が美しい、というあたりはやっぱり若草物語。

で、Little Women は若い女優のためにたびたび作られるフィルムだが、この映画も 広瀬すずのために、と言っても過言ではなかろう。
彼女を取り巻く美しい姉たち、豪華な脇役。
家族的な得体のわからない、でも繋がってる感は、ない。だが、映画的にとても美しい。

もうひとつ、音楽がどうしても気になる。
冒頭、あら、Mahlerのadagetto ?と錯覚させるようなサントラ。そこに鎌倉の波打ち際が白っぽく重なると、あれじゃないですか
ヴィスコンティ“ヴェニスに死す”
え?ヴェニスじゃない?カンヌだ?
そこ外したように見せるのも狙ったかしら?

(2015/6/17)
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