ちー

シェフ 三ツ星フードトラック始めましたのちーのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

気になってた作品🎥旦那さんと一緒に見ました。
雇われシェフのキャスパーは、評論家が来る日に向けて新しい料理を考えていました。
しかし、オーナーからは従来通り定番のメニューを出せと言われてしまい、迎えた当日、いつも通りのメニューを提供してしまいます。
評論家からは「古臭いメニューだ、あの大きな身体は客の残した残飯を食べてできたものだ」と酷評されてしまう。
落ち込むキャスパーですが、周りのみんなからキャスパーの料理への信頼は厚く、あなたの料理は最高だよ、と励ましてもらいます。
ある日キャスパーはTwitterの存在を知り、Twitterで評論家の記事を見てしまい、Twitterで反撃してしまいます。
(個人メッセージかと思って送ったら、リツイートで評論家への悪口を送ってしまった)
それをきっかけに2人はTwitter上で言い合ってしまい、ついには新しい料理を提供するから再戦しろ、という流れになってしまいます。
しかしレストランのオーナーは「いつも通りの料理を出せ、評論家じゃなくて他のお客さんのことを考えろ」と言い、キャスパーと口喧嘩になってしまい、ついにはキャスパーは店を出てってしまいます。
評論家はお店に行くも、前回と同じ料理を出されたため「シェフは逃げた」とTweetします。
それを見たキャスパーは店に戻ってきて評論家に直接暴言を吐いてしまいます…。
その動画がネット上に拡散され、キャスパーは職を無くしてしまいます。
しかし、元妻の元夫から支援してもらい、古い屋台の車を借りて、キューバサンドイッチ屋さんを始めることにしました。
最初は息子と2人で古い車を掃除していましたが、2人で新しく買ったオーブンを車まで持ち上げることができず困っていました。
すると、前のレストランにいたマーティンが現れ、「新しい店をオープンしたら雇ってくれって言っただろう」と手伝ってくれることに!

単なるお酒の場での口約束だと思っていたので、本当にきてくれた時はとても感動しました。
前のレストランで2番手になれたと言っていたのに、それを投げ出してまできてくれるなんて、相当キャスパーへの愛情と信頼があるんだなと思いました。

屋台の準備が整い、息子が夏休みの間、マーティンと3人でアメリカを横断してサンドイッチを売っていきます。
いままで息子と週末に遊園地や映画は見に行ってもじっくり話す時間はなく、息子は寂しがっていましたが、この旅を通して2人は親子の絆を深めていきます。
その2人の姿がとても良かったです。
将来シェフになりたい息子に自分用のナイフを買ってあげたり(大切にすれば長持ちするから大切に使うんだぞ、とじっくり教えてたのがよかったです)、ホットサンドの焼き加減を教えて上手に焼けたら褒めてあげたり、焦げたパンをお客さんに提供しようとしていた息子に注意したり、2人の姿を見ていてとてもほっこりしました。
子育てをしたことはありませんが、息子ができたらこんなふうになれたらいいなと思いました。

最後は評論家の人がサンドイッチを買いに来て「もともとあなたの料理が好きだとのに囚われた料理をしていて残念だった。今のあなたのサンドイッチは最高に美味しいよ」と褒めにきます。
そして「ブログで稼いだお金で店を買っているのでキャスパーに投資しても良い」と言う話を持ちだします。
最後は新しいお店でオープンパーティーをするシーンで終わりました。
(ウェディング ケーキがあったから、キャスパーは元妻と再婚したのかもしれません😳)

現代のSNSの怖さ(評論家の言葉で傷つく人もいるし、仕事を失う人もいる)や、SNSの強さ(息子がTweetしたおかげで、サンドイッチ屋さんには行列ができていた)、現代なりの交流の仕方(息子は1秒ビデオを作って、旅の思い出を残していた)、家族の絆、料理の素晴らしさを学べた作品でした。
見れてとても良かった作品です。
ホットサンド食べたい…
ちー

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