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バツイチは恋のはじまりのakrutmのレビュー・感想・評価

バツイチは恋のはじまり(2012年製作の映画)
3.8
女性は初婚で失敗に終わるというジンクスを持つ家系の女性イザベルが、長年の恋人と幸せな結婚をするためにバツイチになろうと奮闘する様子を描いた、ロマンティック・コメディ映画。『ハートブレイカー』のパスカル・ショメイユが監督、『最強のふたり』の製作陣が製作を担当しているという点では、結構力が入っている映画なのかもしれない。

主人公のイザベルを演じるのは、アクション映画というイメージが強い中で、ロマコメに出演するのは珍しいダイアン・クルーガー。役柄としては自己チューでひどい女性なんだけれど、そんなことを忘れてしまうほど本作での彼女は可愛くて魅力的。最後の方のシーンでコサックダンスを踊るダイアン・クルーガーが本当に素敵なのである。バツイチになるためにイザベルに選ばれたのは、たまたま飛行機の中で隣の席だった冴えない男性ジャン=イヴ。彼は全然悪くないんだけれど、イザベルの酷い仕打ちにも全然気付かない鈍感なキャラを、コメディアンでもあるダニー・ブーンが印象的に演じている。イザベルの妹役は、ダニー・ブーンのコメディ映画にも出演しているアリス・ポル。

全体的にご都合主義的で、すごく嫌なオンナと鈍感でお人好しすぎるオトコのロマンスという、観る人によっては駄作と思うような映画だけれど、個人的には楽しく観ることができた。
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