このレビューはネタバレを含みます
新聞配達から餃子屋まではまだいいのだけれども、どうしてもそれ以降拍子抜けしてしまった。餃子屋のあたりまではちょっといる坊主が不気味とかあって、いい感じに不吉だったのだが。
夫婦二人が移動するたびに、場面転換が起きるので、せっかく世界観に没入していても、ストレスで我にかえってしまう。
ホラーファンタジー的な世界観にもすっかり慣れ、夫の不倫云々の退屈さと不快感でで興ざめしてしまい、だんだん夫が幽霊…みたいなのにも慣れてしまって、普通の人間に見えるようになった。
とくに主人公女性の死んだ父親がでてきたり、柄本明の息子夫婦のあたりは茶番感が。とても幽霊には思えず、普通に役者たちが森の中でわーわーやってるようにしか見えなくなり、すべて現世でやってる「嘘」にしか見えなくなってしまった。
でもどうしてか見てしまうし、好きか嫌いかでいうと好きな映画。