PANDADA

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のPANDADAのレビュー・感想・評価

3.0
20年以上前に映画「バードマン」の主演で人気絶頂だった俳優リーガン・トムソンもいまや忘れ去られた存在となっていた。なんとか再起しようと舞台演劇で成功を収めようともがくリーガンであったが、、、というお話。

なんかものすごく不思議な撮り方をしています。始まりからずーーーっとほぼワンショットで切れ目なく場面転換すらシームレスに繋いでいます。
非常に珍しい撮り方でそれだけで引き込まれました。

エドワード・ノートン、エマ・ストーン、ナオミ・ワッツらの名演が冴え渡る中、主演のマイケル・キートンが凄まじい。

過去に「バットマン」で一躍スターになった彼の事を描いているのではないかとも思われる主役リーガンを鬼気迫る迫力で演じてます。

個人的にはザック・ガリフィアナキスに拍手を送りたいですね。「ハングオーバー!」シリーズで問題児役のあの人ですが、ちゃんとした人の演技も上手です。

観る側によって解釈の揺らぎがあるような作品はあまり好きな方ではないのですが、本作に関してはそこまで不愉快にならなかったなぁ。

古今東西の映画界の人物を取り上げ、時には揶揄したりしながら醸し出されるリアリティと俗っぽさも嫌いじゃないです。

雰囲気でいうと「ブラック・スワン」っぽいですよね。

ただし、好き嫌いがハッキリ分かれる作品だとも思います。
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