地球へ

メニルモンタン 2つの秋と3つの冬の地球へのレビュー・感想・評価

3.8
冴えない中年男性と男運が悪い女性の、Boy Meets Girl 物語。

美大を卒業したが定職にもつけない30代の主人公は、冴えない毎日を送っていた。
主人公はジョギング中に偶然出会った女性に恋をして、心機一転して新しい生活を目指す。
ぱっとしない大人たちの恋愛が始まった。

スタートこそ良かったが、相変わらずの冴えない毎日の繰り返しに戻ってしまう。
幸せになるはずだったが・・・

主要な登場人物がカメラに向かって(観客に向かって)話しかける独特のスタイルで映画は進む。
まるで友達から相談を受けているような錯覚に陥った。
友だちから、解説付きで日記を読んでもらうような感覚。
妙に親近感を受ける、物語に参加するような映画でした。

物語は紆余曲折を経て、新たな展開と言うのか、はたまたお決まりの展開と言うのか?
前半はそれぞれの物語がパラレルに進むが、新たに二人の物語が始まるところでエンディングとなる。
この先はどうなるのか、少々フラストレーションが溜まるが、勝手に想像させていただきました。

冴えない大人の物語であるところが、妙に共感された。

久し振りに時間が取れたのでいつもの名画座へ行く。
「リザとキツネと恋する死者たち」との二本立てで鑑賞。
お陰様で、キッチリとストレス解消ができました。
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