りょう

ニンフォマニアック Vol.2のりょうのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)
2.4
 劇場公開された当時は、何かと話題になっていた記憶がありますが、それ以来で単身生活となったので、ようやく観ることができました。よせばいいのに、Vol.1とVol.2を連続して…。
 正直なところ、この物語の何に反応していいのかわかりませんでした。10年前ならこういうテーマにも感受性があったのかもしれません。ジョーのやっていることは他人に迷惑をかけたりするものではなかったはずです(育児放棄はよくないです)が、冒頭から自分を悪い人間だと言っていました。その罪悪感がありつつ、自分の行為を躊躇するわけでもなく、彼女は何をどうしたかったのか理解できません。
 こうした特殊な登場人物を描いた物語でなかったとしても、一般的な映画として映像表現などに興味深いところがあればよかったのかもしれませんが、それも見当たらないまま…。エンディングの顛末も、それまでの展開を“ちゃぶ台返し”するような破壊的なもので、“この4時間は何を観せられていたんだろう”ってなります。
 俳優さんの容姿のことを指摘するのはよくありませんが、ジョーの特性からすると、とてつもない性的魅力が必要なはずなのに、シャルロット・ゲンズブールにはそれを感じません。ステイシー・マーティンには男性を魅了する何かがあったのかもしれませんが、息子を出産して2年くらいしか経過していないはずなのに、突如としてシャルロット・ゲンズブールがジョーを演じるのにも無理がありました。
 ほかのレビューに肯定的なものが多かったので、映画としての評価はそれぞれなのかもしれません。個人的な感性がマッチしなかったのが残念な作品です。
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