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ドラキュラZEROのKouのレビュー・感想・評価

ドラキュラZERO(2014年製作の映画)
3.2
ブラム・ストーカー著『吸血鬼ドラキュラ』に
登場するドラキュラ伯爵のモデル、ヴラド三世が
どのようにして吸血鬼となったかを描く
ダークヒーローアクション。

(ちなみに、ヴラド三世は実在の人物で、
戦時中、数多くの民を串刺しにして処刑した
という逸話から「串刺し公」とも呼ばれている)



この「串刺し公」という異名が
ドラキュラの発祥と相性バツグンで面白い。

彼は「串刺し公」としての働きにより恩赦を受け
祖国に帰り、妻と子供と幸せに暮らしていた。
しかし、時は15世紀。
戦争で人手が足りないオスマン帝国に
「子供1000人を奴隷として差し出す」
よう要求されてしまう。
息子や民を犠牲にできないヴラドは、
牙の山に棲むという魔物に力を借りにいく。

ここで「串刺し公」×「ドラキュラ」と
「実在の偉人」×「伝説の怪物」という
いかにも魅力的な設定の
ダークヒーローが生まれるわけです。
面白くないわけがないよね。



中世と魔物🧛‍♀️という設定のおかげで
物語、ファンタジー性の強い作品になっているので
どことなく『指輪物語』っぽさもありますよね。
あの世界観が好きならこれも楽しめるかも。



また「血への渇望に3日間耐えれば人間に戻れる」
という条件も斬新で面白いんですよ。
血への渇望に何度も負けそうになるブラドは
民に「化物!」と罵られ、火をつけられようとも
民のため、息子のため、戦場で一人戦い続ける。



(ここの葛藤と裏切りでぐちゃぐちゃになる
ヴラドの表情が切なくてたまりません。
彼の優しさから時折顔をのぞかせる
悪の顔がなんとも悲しく、おぞましくて。
ダークヒーローならではのシーンですよね)



そんな、優しく才気ある王ブラドは
「血の渇望」に打ち勝ち
無事人間に戻ることができたのか。
それは皆で実際に確かめてほしいところ。

単にドラキュラの誕生譚としても
なかなか面白い出来に仕上がっているので
未見の人はぜひ観て感想教えてください!😁



(おまけ)
ルーク・エヴァンスとオーランド・ブルームの
区別がつかないアホです。
ちょっと似てませんか?(笑)
ちなみにキーラ・ナイトレイと
ナタリー・ポートマンも区別付きません。
どっちも好きなんですけどね。

あと本作、女性はルーク・エヴァンス
目当てで観ても楽しいと思います。
痺れるような色気とカッコよさ。
しかも奥さん一筋だし。
メロメロになること間違いなしです!

最後に、遅ればせながらハッピーハロウィン!🎃



2019年10月30日 46本目
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