たりほssk

ニューヨークの巴里夫のたりほsskのレビュー・感想・評価

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)
4.8
楽しかった~三部作の中で一番良かった。
どうもフランス語では、chinois(中国語)が難解とか難しいの意味にとられているようで……。(確かゴダール監督の「MADE IN USA」の中でchinoisが"ちんぷんかんぷん"と訳されていた覚えがあります。)
この作品の原題も「Casse-tête chinois」チャイニーズパズル、「難問」と訳されてました。そしてこの題名が示すように、グザビィエの人生かなり複雑……離婚、精子提供、偽装結婚、不法就労、さらにイザベルの浮気に関わり、そこにかつての恋人マルティーヌがやって来て……40歳を迎えた彼の人生がニューヨーク、チャイナタウンというこれまた混沌とした舞台で描かれるのですが、テンポ良くてユーモア満載でめちゃくちゃ楽しめました。全体としては中国という要素が大きい作品でした。

それにしてもグザビィエは、子どもたちといる時が一番くつろいでるように見えるなあ……大人、特に女性たちを前にすると、頼まれるとはっきり断れないし、いつもウジウジくよくよしてる。でもそこに妙な親近感を覚えてしまうのです。
それでも子供に制服着せるのをものすごく嫌がってたのは、文化の違い?

あとマルティーヌ(オドレイ・トトゥ)の中国語もすごく良かった!必見!!

クラピッシュ監督、ロマン・デュリス、両者ともあまり好きじゃなかったけど、これは傑作!と認めざるを得ないです!
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