しゃにむ

しあわせはどこにあるのしゃにむのレビュー・感想・評価

しあわせはどこにある(2014年製作の映画)
4.8
「比較すると幸せは台無しになる」

<2015年度 菜野大学入学試験問題 >
Q.しあわせはどこにある?(偏差値53万相当)

A.この作品にある(ニヤリ)

ピンポーン 正解

やったぜ \(^o^)/ (コロンビア)
待ってろ‼︎ キャンパスライFoo〜〜‼︎
(…と思っていた時期が僕にもありました)

なけなしの小遣いはたいて時を止めかねない速さで購入しました(Amazon is God) だってサイモン・ペッグですよ? 彼主演の映画を観てハッピーにならないわけがないです。個人的にはサイモン・ペッグの最高傑作最凶ホラーコメディ『ショーン〜』超えました。今年はペッグがイーサンの女房役を好演したMIPよりも断然『しあわせ〜』派です‼︎ 素晴らしき哉、おペッグ‼︎ ぼかァ幸せだ〜

しかし、ぼくは不幸せdeath(デデドン)
超絶幸せうぇ〜い野郎ならそもそも映画なり文学なりに手を伸ばしていません。現実生活が見るに堪えなくて映画に逃げ込んでます。そんな意味では今作は救いでした。そもそも存在自体が非常に曖昧で、言葉にするにも言葉との相性が最悪で表現しづらくて、だけど誰もがあって欲しいと願う「幸せ」を見つける手引きと成り得る作品だと思います。今作は原作ありきの作品だから幸せのヒントになる言葉/台詞が豊富です。メモ帳必携。だから映画として楽しむだけでなくて愛読書としても付き合っていけそうな気がします。

只の台詞紹介になりそうですが綴ります。

あらすじ↓
精神科医が世界中に渡り歩き出会った人々に幸せの何たるかを尋ねる。幸せ探しの旅。

・幸せ探しの旅へ
→結局「灯台下暗し」になるんじゃない?という疑問の正誤は微妙な線にあります。

→答えがたとえ足元にあったとしてもきっかけが無ければ、もしかしたら永遠に気づけない可能性だってあります。ヘクター(主人公)の場合はきっかけが必要でした。世話好きで美人な申し分無いパートナーとやり甲斐のある仕事で満ち溢れた「幸せ」な毎日。不幸せな患者を相手にカウンセリングをしていても患者を幸せに出来ていない事実に気づく。自分の場合どうなんだろう?自信をもって「幸せ」だと頷けない本音に気づきます。そして旅に出ます。そういうの憧れるな〜(^_^;)

・比較すると幸せは台無しになる
→ 今の自分にどんぴしゃな言葉でした。絶対的な幸せを求めようと思うと疲れます。周りがこうだから自分もそうなりたい…もしかしたら周りに振り回されているのかも。独り身でもええじゃないか〜ええじゃないか〜相対的な幸せを求めるのが正解だと思います。他人は他人、自分は自分の幸せがある。食べ物の好き嫌いと同じで。比較する必要なんてそもそもない。決まり切った毎日の中ではなかなか気づけない大切なことです(´-ω-`)

・人は幸せを未来にしか見ない
→ 要するに「夢」のようなもの?劇中では身売りされ夜のチャイナタウンで働かされる可愛い女の子が語る幸せの定義です。彼女の境遇に重ねると不憫です。まだ人生の途中なんだと思わなければ救われない。幸せな結末を夢見たいのが人の性でしょう。夢は生きる希望です。起きながら見る夢は幸せです。

・幸せとは一度に複数の女性を愛すること
→ ペッグのスケベェ…( ノ゚∀゚)ノ
彼女から手渡された幸せノートに片方のおっ◯いを書いて閉じて開くとインクが写って2つのおっ◯いが現れます。ヤリ手だね。

・不幸を避けるのが幸福への道ではない
→ ヘクターは中国高地のお寺を訪れて修行僧にあなたは幸せかと質問します。今作の大本命の質問相手でした。さすがお坊さんだけあってそれっぽい言葉を贈ります。不幸せにあえてぶち当たる、か。吊り下げられたカラフルなハンカチが風に舞う神秘的なシーンに目を奪われます。肌に風を感じました。今作で一番感銘を受けた場面でした…‼︎

・家族の幸せは自分の幸せ
→ ヘクターほところ変わってアフリカへ。麻薬王ディエゴ(ジャンレノ)と出会います。麻薬を蔓延させる悪の元凶ディオ(ディエゴ)は見るからにワルな男ですが勇気を出して質問してみると不幸せだと答えます。妻が病気で不幸せだから自分も不幸せなんだと。家族なんてほったらかしにしてそうなイメージだから意外な答えでした。でもわかります。家族って身近な幸せのアジトです…たぶん…

・幸せとは心底生きてる実感をすること
→ひょうきんなヘクターは運悪く現地のギャングに拉致監禁されてしまいます。トラベルキャンディーで食いつないで生き延びますが徐々に死の気配を感じ取ります。まだ生きてる実感もないのに死の実感をするなんて…逆説的な生の実感です。死の実感を通して生の実感をする。ファイトクラブみたいだ。自分は生きているんだって実感があると人生に幾らでも感謝したくなります。幸せを求めて生きるんじゃなくて、生きて幸せになる。自分は実践してないコツだなぁ(´・ω・`)

・幸せとはありのままの姿で愛されること
→ よっしゃ‼︎ 早速ヅラと服を脱g(自重)
ヘクターの大学時代の友人がアフリカで医師として働いています。ありのままの自分を出して必要とされて幸せそうです。他にも天職を見つけることも幸せの秘訣だそうです。自分には出来るかな…2年後に期待…不安…

・幸せは副作用
→ キテレツ幸せ博士の幸せについての講義は拝聴の価値ありだと思います。幸せは追いかけるだけ逃げてしまう。毎日が幸せ探しの旅である。だからあえて追いかけるのをやめて何か他のことを追いかけてみよう。幸せは何か他のことを探す幸せだ。それに打ち込めたら幸せだ。幸せは単なる副作用。幸せしか頭にないとかえって不幸せになるのかな。

台詞の紹介ばかりで内容は詳しく語らず分かりにくいレビューになりました。この幸せの手引きを手に旅に出るのも良いです。幸せな人は幸せの再発見に。不幸せな人は幸せ探しの手がかりに。どちらにしろ今作を観たら幸せに近づけるかもしれません。あ、ぼくは皆さんに読んで頂けて幸せですヨ‼︎ (媚びる)

余談
今日は幸せ(酒のつまみ)を求めて親父と南の方にドライブして来ました。2人仲良くジージー☆ライダー(まぁ車ですけど) 太っ腹な(リアルで腹が太い)ぼくは親父に海鮮丼をおごって幸せ(酒のつまみ)までおごりました。腹は膨れた代わりに財布は減量成功。悲しいような嬉しいような…まぁ…しかし年末は家族といる時間が増えて落ち着きますね。不幸せだ、不幸せだ、としつこく嘆く自分もひょっしたら幸せなのかもしれません。他人と比較したら幸せは台無し。自分なりの幸せを見つけられたらそれで十分でしょうかね。来年はもっと個性的に幸せになってやる(つД`)
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