KnightsofOdessa

アンダー・ザ・スキン 種の捕食のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.0
[] 60点

2013年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ジョナサン・グレイザー長編三作目。デジタルで作った『2001年宇宙の旅』みたいなアバンタイトルで爆笑してしまった。極めてA24っぽい思わせぶりな映画だが、男たちを捕食していく女という設定自体は、現実社会の裏返しのようで興味深い。アバンタイトルの球体は"目"として回収され、彼女はその目を透して捕食対象を選んでいくわけだが、それまで全く感情も見せずに捕食していたのに、アダム・ピアソンだけは解放するというところに繋げていく。或いは、カメラを通してこちらを覗き込んでいるのか。彼女が敏感に見つける虫は文字通りの"バグ"ということか(『チャイコフスキーの妻』でも同じことを書いた気がする)。まぁでも面白いか否かと言われたら面白くはない。
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