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ニュースの真相のMISSATTOのレビュー・感想・評価

ニュースの真相(2016年製作の映画)
3.7
デジャヴュ…というか、まさにこの日本のどこかで、今か昔か、同じことが起きてる(起きた)ような気がして寒気がするような映画だった。

とても印象的だったセリフがある。うろ覚えだけど「質問しなくなったら、この国はおしまいだ」みたいなセリフ。
疑問を表した時、答えを求めることさえ抑えられたら、疑問の存在さえ無かったことにされたら、疑問の本質を挿げ替えられたら、それはもはや民主主義の国とは言えない。
しかしその疑問を持った自分に対しても疑問を投げかける必要がある。自分の疑問を疑問と思わなくなるのも恐ろしいことだ。

この映画を見てる間、そしてラストシーン、エンドクレジットの前の文章を読む間、ずっと「あなたの国は今どう?」と問われているようだった。問いかけた時、本題をすり替えられていないか?と。

キャスティングも良かった。
ケイト・ブランシェットが芯のある人間を演じていると、それだけでドラマの説得力が違う。

この映画を日本に配給してくれた配給会社に素直に感謝したい。
この手の映画が映画館に掛けられなくなったら、いよいよこの国は終わるんじゃないかな…
もしそうなったら、ゴジラに登場願うしかないんだろうか…
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