二式

沈黙ーサイレンスーの二式のネタバレレビュー・内容・結末

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッドが描く勘違いな日本とは違いしっかりと日本が描かれているのにまず驚いた。日本人キャストなのでへんな日本語はなく、九州の方言で話すのも感動。音楽はほとんどなく、虫の鳴き声や波の音等原作でも強調されていた自然の音の使い方も「沈黙」に合っていて良かった。
基本的には原作に忠実に作られていて、スコセッシの原作への思いを強く感じた。大きな変更としては日本に着くまでの大幅な短縮、ロドリゴとキチジローの関わり、ラストのシーン。
原作だとキチジローはもっと弱いものとして描かれていて、ロドリゴはキチジローをユダと見立てより強い感情を持っていた。そこが映画は物足りなかった。
そしてラストシーンはあそこまではっきり見せて良かったのかなと思うところがある。
全体としてはスコセッシの作品に対しての強い思いを感じられ、素晴らしい作品だった。
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