予告編がおもしろそうで見た。ダニエル・ラドクリフが主演。長身ナイスバディのアメリカンビューティーではないが、知的な相貌と少し哀しげな美しい瞳が魅力。案外毛深い所もね。
そんな彼にピッタリな山羊のツノを誂えちゃった所からして、この作品点数高い。似合ってる！アンジェリーナ・ジョリーの「マレフィセント」も激ハマりだったが、ダニエルくんもイイ。職業DJだとかでパーカーに革（？）ジャン、部屋には大量のレコード、乗ってる車も車種は知らないが色や形がカッコいい。実家のインテリアもオシャレ。これ2015年公開だけど、作品の時代設定はきっと30年くらい前じゃないかな。少しレトロな雰囲気がイカしてる。そういう背景や服装の美術もだけど、特殊メイクのセンスも好きだった。
子供時代のキラキラ感も素敵だった。お互い好きになっちゃうのわかる！って美しい子役を配置して完璧。
恋人殺しの汚名を着せられた主人公イグ。二重の苦しみ、頼りたい家族との間にもなんだかよそよそしさが漂う。そんな彼が泥酔して目覚めると、額に二本のツノが生えていた。街へ出た彼のツノを見た人々はイグに向かって本心を語り、理性を忘れた行動をとり始める。やけに下ネタが多いのはご愛嬌（笑うとこか？）。ツノの効力に気づいたイグは、その力を使って真犯人を探し始める。
RPGゲーム的面白さの前半、そしてツノの生えた意味をイグが考え始める後半の哀しみ、全体的には地味な印象に終わるのだが、案外心に残る作品だった。罪と罰について、個人がそれをどう扱うのか。主人公の逡巡は心に残った。
