竜平

サボタージュの竜平のレビュー・感想・評価

サボタージュ(2014年製作の映画)
3.4
DEA(麻薬取締局)の英雄的捜査官と、彼が指揮を取る特殊部隊の精鋭及び荒くれ者たちが、とある任務のあと何者かに命を狙われることに。そこにある真実とは、という話。クライムアクション及びサスペンス映画。

主演は我らがアーノルド・シュワルツェネッガー。監督が『エンド・オブ・ウォッチ』『フューリー』などのデヴィッド・エアーで、そっちにもあるようななんとも男臭い作風や、骨太な銃撃戦、アクションシーンが今作でも見どころだったり。他のキャストもサム・ワーシントンやテレンス・ハワードなどなど様々な作品で見かける顔ぶれ。そんなこんなで見るからに野蛮で危ない奴ら、だけどもちゃんと凄腕という特殊部隊員たちが不測の事態に見舞われていく、その巻き起こっていく出来事、展開を素直に楽しめる内容。任務やバトルの中での銃撃シーンは爽快、なんだけども殺し描写、死に描写が結構エグく、そこは好みが分かれるところかも。

今作は大昔に一度見てて、その時は何気に終盤で意表をつかれたってな記憶。それもそのはず(?)、今作はじつはアガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』がモチーフになっていて、それ故かクライムサスペンスの様相でありながらもどことなくミステリー調、とまぁこれは俺も今更ながら調べて知った事実なんだけども。たしかに独特な雰囲気があるような、ないような(どっちだよ)。しかし結末が思いのほか呆気ないというか、ここらへん、基になったという前述の作品を知っていたらいろいろ腑に落ちるとこもあるんだろうか。とりあえずシュワちゃん好きには彼のシリアス演技も堪能できるしオススメしとく、よん。
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