ShinMakita

パパが遺した物語のShinMakitaのレビュー・感想・評価

パパが遺した物語(2015年製作の映画)
3.5
ラッセル・クロウがジェイク役で、大人になったケイティをアマンダ・セイフライドが演じます。ジェイクが遺した作品「父と娘」の内容が不明だとか、ケイティがセックス依存症なのが受け入れがたいとか、レビュー評価の低い作品ではありますが…

私は結構好きですね。確かに同じ監督の「幸せのちから」ほど万人受けする作品ではないけれど、父と娘のドラマとして十分心に響く映画でした。上記の批判は実は的外れで、「父と娘」の内容はどうでもいいのです。タイトル原題はfathers&daughters、複数形なんですよ。つまり、ジェイクとケイティの物語というだけでなく、私と娘の物語でもあり、世界中の父娘の物語でもあるということなんです。小説の内容は、観る人によって違うということなんですね。ケイティが男漁りをするのも、〈家族〉という形態に恐怖を抱いているからなんですよね。刹那的な愛でしか、心を満たせない…愛を継続できる自信がないってことなんです。それは、まだ幼いうちに最愛の父を失ったから。ちゃんと説得力があったと思います。単なるヤリマンじゃないんですよ。

マイケル・ボルトンが唄う主題歌や、挿入歌のclose to youなど、音楽の効果もなかなか。久々にウルウル度の高い映画だったと思います。娘を持つパパ必見、そして、パパを愛していたことを忘れてしまった全ての女性も必見です。
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