鳥山明原作の漫画「ドラゴンボール」のアニメ映画化19作目。
今回は復活を果たしたフリーザがさらにパワーアップして復讐にやってくるというお話。
原作の中の「フリーザ編」は確かに面白かったんですよね。
戦闘力53万と圧倒的な強さを誇りかつ三段階に変身するフリーザ、
キャラの濃い側近のザーボンとドドリア、
それよりもさらに強く濃いギニュー特戦隊、
独自の立場でドラゴンボールを狙うベジータ、
地球からはるばるやってきたクリリンと悟飯とブルマ、
大長老やネイル、デンデらのナメック星人達。
様々なキャラがそれぞれの立場で動き回る楽しさと、ある意味程よい力関係が醸し出す緊迫感が面白さの中身だと思います。
が、原作もそうでしたが、今となっては強さがインフレしてて、ワクワクするような面白みがないんですよね。
やたら強い敵が来て、みんなで挑んで、はじめは良いけどやっぱ勝てなくて、悟空が頑張って勝つ、みたいな。
バトルシーンもだいたい技同士の絡みは出尽くしちゃってるので、今さら盛り上がらないんですよね。
その点、前作「神と神」は展開をきちんと捻ってあったので面白かったのですが、本作はダメですね。
今さらフリーザもないだろう、と。
そういう意味であんまり楽しめませんでした。