【レビュー】
最近の作品だと『LIFE!』とか『おみおくりの作法』の様な、孤独な男奮闘記が大好物の自分としては、とても良い要素が揃っていたなという感じ。
やはり一番凄いのはストーリーの構成で、ハチャメチャなんだけど、ハチャメチャであるべき作品として昇華させたことが清々しくて、この作品にピッタリでした。
最後の展開なんて絶対に誰も予想できる筈ないし、シットリした作品なのかと思っていたら、滅茶苦茶可笑しいし、そのギャップに萌える作品です。
この監督の長編デビュー作らしいので、今後に期待。
【p.s.】
少なくとも個人的にはこの作品大好物だなぁ〜、「宗教と性」がテーマっぽいのに、何処か抜けていて、その潔さが心地良い。
意外にも「違うんだよ〜、あー。」という風にハラハラドキドキして観れたので、この作品の幅広さには感服いたします。
最近だと『マネー・ショート』の副題の時にも感じたけど、邦題違うだろ！ 「孤独のグルメ」と上手くかけたつもりなら、とってもナンセンスですよ。映画祭上映時のタイトル『約束のマッターホルン』の方が、最後のシーンの美しさをより際立たせている気がする。
【映画情報】
上映時間：86分
2013年 オランダ／監督・脚本 ディーデリク・エビンゲ／出演 トン・カス／ロネ・ファント・ホフ／ポーギー・フランセ／妻に先立たれた孤独な中年男を主人公に、2人の男の奇妙な共同生活を描いた作品。
