10年目の夫婦。そろそろ二人めが欲しいと子供部屋を広げようと試みるが、庭に敷いた芝生はアライグマに毎晩荒らされ、いろんな対策を練って試みるが、逆に妻を怒らせ、関係は悪化。そこに女友達と一晩の関係になってしまったりと、次々と不運が押し寄せてくる。
アライグマのくだりからブラックユーモア満載で、周りの人物像がやたらとシュール。主人公がいたって普通の人にみえてくるのが不思議。まぁ誰だってあの時こうしてればって言う後悔あると思うんですよね。
あの時の些細なことが負の連鎖をうむ。でも招いたのも自分だし、それを止めることができるのも自分。
罪を償うために誰がに良いことしてみても、それがさらなる負の連鎖につながっていくのが非常に面白かった。
善の気持ちも素直な物でないと、意味をなさない。
そして淡々とした演技と絶妙な表情で間を埋めるトビー・マグワイアの演技がリアリティを与えつつ悲壮感を漂わす。