FARGO

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのFARGOのレビュー・感想・評価

4.0
【交通事故により妻を失った男。妻が死んだのに悲しくもない、涙も出ない。自分自身を知る為に身の回りの物を壊していくヒューマンドラマ】

昨日TSUTAYAでレンタル開始(9/22)
劇場公開を逃し、レンタル開始を心から待ちわびた作品でしたので期待値MAXで鑑賞致しました😄

【破壊→再生】

狂気を感じさせる役柄が多いジェイク・ギレンホールは、本作でも鬼気迫る熱演を見せてくれました❗️
安定した職(銀行員)に就いた主人公。
お金だったり、名声だったりではなく、ただ単純に”安定”を求め空虚な日々を過ごす。妻との結婚の理由も第1に「楽だから」と答える様子には不気味ささえ感じる事が出来ました😵

子供の頃、友達と横並びで走り「誰が1番か」を無邪気に争っていた人も、大人になると”安定”を求め出社する人波に体を任せるかのように歩くようになる。
世の中にはリスクを取る事で感じる、見えてくる世界があり、そのリスクの象徴が今作は”破壊”なのだと思います😐

終盤、妻の事実を知り、戸惑う主人公。
しかし、そこで初めて”破壊”を行なっていたのは自分だけではないと知ります。しかも、妻の”破壊”の対象は物ではなく1つの命。
妻の苦しみを知った主人公は初めて涙するのです😭

徐々に埋もれていた何かを見出す主人公が劇中登場人物のマイケルに自分らしく生きる事の意義を説く様子には心が洗われた気分になりました❗️

破壊を通じて、心が豊かになった主人公がラスト浜辺で少年たちと無邪気に競争をし、勝ち誇ったように両手を挙げ暗転する演出には何度見ても唸らされます

最後に内容とは関係ありませんが…
邦題『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
素晴らしいタイトルじゃないですかね⁉️
公開時は賛否両論でしたが、個人的には原題『DEMOLITION』なんかより全然良いと思います😄

【壊せ、踊れ、ファックと叫べ‼️】

取り敢えず、ジェイク・ギレンホール節満載の一本👍
中々の名作でしたので、まだ観ていない方は是非観て頂きたい映画です🎬
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