スタイルはLOVEストーリーであるが、本作品は「尊厳死」を取り扱った映画と考える。
失業中の主人公は、不慮の事故で四肢麻痺になり車椅子生活を送る大富豪の御曹司の「介護&話し相手」の職を得る。
主人公は職業としての介護としてスタートするが、お相手が四肢麻痺に陥り尊厳死を選択することを考えていると知り、絶望の状況(精神)にある彼に新たな希望を与えようと奔走する。
徐々に心を通わせる2人はやがて恋に落ちて、ハッピーエンドを期待するが・・・
尊厳死と真正面に向き合えばどうなるのでしょうか?
死ぬことを選択しなければいけない状況を考えると、尊厳死を否定はできないが、しかし賛成もしかねる。
愛する人ができたとしても・・・
最後のシーンは後悔のない彼女の表情が美しく思えました。
これで良かったと思いました。
主人公のファッションの変化が興味深い。
最初は大富豪のお相手として、フォーマルな少々野暮ったいファッションで登場。
徐々に彼に元気を与えようとカラフルで元気一杯のファッションへと変わる。
そして恋に落ちてからは、大富豪の御曹司に相応しい洗礼された美しいドレスを着こなす。
彼女の心の変化が表れているように思いました。
また観ている観客も楽しめる演出でしょう。
しかし、なんとも「ほろ苦い」LOVEストーリー映画であった。
テーマは「尊厳死」です!
字幕で鑑賞。