鍋レモン

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女の鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.7
⚪概要とあらすじ
1932年製作の『ミイラ再生』を新たによみがえらせたアクションアドベンチャー。

中東で、古代エジプトの文字が刻まれた石棺が発見される。その発掘に居合わせたアメリカ軍関係者のニック(トム・クルーズ)は、考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)らと共に調査のために石棺をイギリスに運ぶ飛行機に乗り込む。だが、フライト中に思いも寄らぬアクシデントが起きて、ニックをはじめとする軍関係者を乗せたまま輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺の所在もわからなくなってしまう...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“5000年封印された“究極の悪”が解き放たれる”

「私が選んだ人(セテパイ)」

⚪感想
ダークユニバースプロジェクト第1弾にして最終作。なんとも残念。

楽しみにしていた心を撃ち砕くような作品。
B級映画という訳ではなく迫力があり、映像は綺麗で、なぜかちょっとだけ癖になる。内容はうーん。

展開が早い代わりにチープな仕上がり。
シリアスシーンにはユーモア的なノリを入れてきて笑うに笑えない違和感にもやもや。

キャストと映像、キャラクター設定は好き。

内容が悪い。内容が悪い。内容が悪い。
観てるのが少し辛くなる。

圧倒的情報過多。
ミイラと思ってたら途中に謎のジキルとハイドをぶっ込んでくる豪快さ。続編として繋げるためなのは分かるけど完全異物。
ラッセル・クロウをもうちょい大切に扱ってとしか言えない。

1番良かったのはトム・クルーズ。
アキラ100%ちっくなシーンがあり最高。ほどよい筋肉でそのシーンはずっと見ていられる自信がある。目の保養と心の栄養。
ミッションインポッシブルシリーズを観てからトム・クルーズのかっこよさに気づいた。
こんな作品に出演してしまったのは残念と言われてるみたいだけれど、トム・クルーズが出演していなかったら2.5くらいのスコアだったはず。

芸能人の吹き替えが残念。吹き替えを芸能人が担当しているのは知らないでみたけど、すぐ気づくぐらいにはイントネーションが違うし変な喋り方。
アマネットの吹き替えのベッキーさんはまだ良い方だったけど、刑事役の銀シャリの2人が下手すぎて冷める。棒かな。
3人ともセリフが少なかったのがまだ救い。

ヒロインらしき女性を演じたアナベル・ウォーリスはどこかで見た覚えがあって、エルサ・パタキに似てるからかなと思っていたら『アナベル』の主人公女性だった。
『アナベル』のレビューでもエルサ・パタキに見えるって自分で書いていて笑ってしまった。
また違う作品を観てエルサ・パタキに似てるって書いてしまうんだろうな。

アマネット役のソフィア・プテラが美しすぎる。
独特のタトゥー的なものと目が二つに分かれるビジュアルがたまらなく好き。
ソフィア・プテラは『キングスマン』で両足義足の敵のときも素敵だったけどこの作品でもめちゃくちゃ素敵だった。
少し個性的な部分を持った役が似合うのかも。

トム・クルーズ演じるニックはかっこいいけれど、最初は小悪党だったのに後半急に正義の心のようなものが芽生えたり、ジェニーに恋心を抱くのがなんか雑だった。
真面目な主人公にしてしまった方が受け入れられたような。

ラストはなかなかに強引でびっくり。
続編に出す予定だったのか、これがいい終わり方と思ったのかは謎。

ミイラとゾンビってあんまり変わらないんだなとこの映画を観て学んだ。

トム・クルーズがかっこよかったので私的には良し。
それでも“トム・クルーズ主演映画史上No.1”のキャッチコピーはやめてあげて欲しい。ほぼ黒歴史。

ミッションインポッシブルの劣化版ホラー。

地味に癖になり、意外とインパクトがある作品。



⚪以下ネタバレ



後半のニックが神と化して四つ目になるところがたまらなかった。こういうのが何故か好きでたまらない。
後、アマネットのエネルギーを吸うところもなんか好き。大胆なキスシーンだなーみたいな感覚で観てしまった。

トム・クルーズがひたすらかっこよかったので内容はもう気にしない。

⚪鑑賞
フジテレビで鑑賞(吹き替え)。
鍋レモン

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