鍋レモン

フューリーの鍋レモンのレビュー・感想・評価

フューリー(2014年製作の映画)
3.6
⚪概要とあらすじ
ブラッド・ピットの主演・製作総指揮で、第2次世界大戦下、たった一台の戦車で300人のドイツ軍部隊と渡り合った5人の兵士たちの姿を描いた戦争アクションドラマ。「エンド・オブ・ウォッチ」のデビッド・エアー監督が手がけ、共演にはシャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャら豪華俳優が集った。

1945年4月、ドイツへ侵攻する連合軍の米兵ウォーダディーは、自ら「フューリー」と命名したシャーマンM4中戦車に乗り、戦いを続けていた。ウォーダディーと3人の仲間に新兵のノーマンも加わり、5人となった部隊は絆を深めていくが、進軍中にドイツ軍の攻撃を受け、他部隊がほぼ全滅。なんとか生き残ったウォーダディーの部隊にも、過酷なミッションが下される。

⚪キャッチコピーとセリフ
“1945年4月ーたった5人で、300人の ドイツ軍に挑んだ男たち。”

「すまなかった」

⚪感想
戦争アクション作品。

午後のロードショーで放送だからかかなりシーンがカットされている印象。

戦争作品だが実話ベース的な感じではないらしい。

ウォーダディーとバイブル、ゴルド、クーンアス。レッドが死に、経験の浅い少年ノーマンが部隊に加わる。

戦争の不条理さ。
敵味方に関わらずあの様な状態に置かれてしまえば、殺される前に殺すという行動をとるしか自分の命を守れない。
銃を手に取り戦う子供、敵味方関係なく巻き込まれ死ぬ住民、家族や大切な人がいながらも戦わなくてはいけない兵士たち。

戦争する必要性と思ってしまうけどデメリットしかないなら本来無くなっているはず。経済的に、政治的に、領土問題などが絡んで起きてしまうのかなと。
人間は言葉で意思疎通が取れるのだから戦うのではなく会話で何事も解決できる世界になったら良いのに。

ブラッド・ピットを初めとしてマイケル・ペーニャ、シャイア・ラブーフ、ジョン・バーンサル、ジェイソン・アイザックス、スコット・イーストウッドとキャストが豪華。

シャイア・ラブーフは役作りのために歯を抜いて顔をナイフで切りつけ、シャワーも浴びなかったらしい。



⚪以下ネタバレ



ウォーダディーの周りから信頼されているのが伝わってきて良かった。
ノートンが部隊に加わった時にどう思ったのだろうか。経験の浅いやつが来て迷惑よりもこんなに若い青年がこんな場所に来て可哀想という思いの方が強かったのかなと思うが。
一見精神的に強そうなウォーダディーもなにかに苦しんでいるシーンがあってPTSDのようなものなのかなと。

噴流によりクーンアスが亡くなり、ゴルドが手榴弾に被さり亡くなり、バイブルも撃たれて亡くなり、ウォーダディーも手榴弾の爆発によって亡くなる悲しさ。脱出ハッチから逃れたノーマンも敵兵に見つかり殺されるかと思いきや見逃す敵兵。
戦車を放棄して逃げるを選んでいたらどうなっていたのかを考えてしまう。やっぱり無防だし、ウォーダディーは死ぬつもりだったとしか思えないけど仲間たちがじゃあ一緒にとなった時にはどんな感情だったのだろうか。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
1945年4月、連合国がナチス・ドイツに最後の攻勢をかけようとしていた。第2機甲師団第66機甲連隊に所属する、ドン・「ウォーダディー」・コリアーが車長を務めるM4A2E8 シャーマンイージーエイト(撮影で使用されたのはM4A2E8)「フューリー」号には以下のクルーが乗り組んでいた。砲手のボイド・「バイブル」・スワン、装填手のグレイディ・「クーンアス」・トラヴィス、操縦手のトリニ・「ゴルド」・ガルシア。副操縦手は戦闘で死亡し、補充として新兵でタイピストを務めていたノーマン・エリソンが配属される。ノーマンは戦闘に参加した経験を持たず、ましてや戦車の中を見たことも無かった。デポでウォーダディーは武装SSに対して憎しみを抱いていることを顕わにする。

ノーマン以外のクルーは北アフリカ戦線からの歴戦の猛者であった。そのため、ウォーダディーとともに生き残ってきたクルーは、戦闘経験が無くドイツ兵を殺すのに怖じ気づくノーマンを見下す。戦車小隊が縦列で行軍中、ノーマンは木陰に敵らしき人影を見つけるが味方に警告せず、そのせいでヒトラーユーゲント(少年兵)の攻撃によって先頭を走るパーカー中尉の戦車が破壊され、乗員もろとも火だるまとなってしまう。さらに、ドイツ軍対戦車砲陣地との戦闘の際にも、ノーマンは戦うことをためらってしまう。ウォーダディーは怒り狂い、戦争の現実を「教育」するためにノーマンに捕虜のドイツ兵(これも武装SS)を射殺するよう強要する。ノーマンはこれを拒否するが、ウォーダディーは力ずくで銃を持たせ、彼に捕虜を射殺させる。

小さな町の制圧を通じて、ノーマンとウォーダディーの絆は徐々に深まってゆく。ウォーダディーとノーマンは民家に入り、ドイツ人女性のイルマとそのいとこ、エマに出会う。ノーマンとエマはベッドをともにし、続いて4人で朝食を楽しもうとしたが、ほかのクルーが家に押し入り、エマの飲み物にタバコを投げ捨てたり、食事につばを吐くなど、嫌がらせを行う。初めは黙って見ていたウォーダディーだったが、クルーらが開戦当初の苦い思い出を語りだしたことでウォーダディーは激昂し、緊張を引き起こす。そこで伝令がやってきてウォーダディー達は任務に戻ろうとするが、そこにドイツ軍の砲撃が加えられる。砲撃によって砲弾がイルマの家を直撃し、エマは死亡する。後退するドイツ軍が防衛戦に参加しない市民を殺害してその遺体を見せしめにしたり、アメリカ軍に近寄った市民を狙撃銃で射殺し、自らの町を燃やす様子を見て、ノーマンは敵兵に対する憎悪を燃やし、そして、敵を容赦なく撃つようになってゆく。

ドイツ軍は田舎道の交差点を通過して攻撃してくる可能性が高いことから、ウォーダディーの率いる戦車小隊はその交差点の保持を命じられる。小隊は行軍途中、1両のティーガーIと遭遇する。戦闘の末、ティーガーIの撃破に成功するものの、その過程で味方4両のうち3両が撃破されて乗員も全員死亡し、フューリーのみが残る。加えて車上無線機が破損して使えなくなり、支援を要請することも不可能となった。それでもフューリーは先へ進み、交差点に到着する。交差点を監視できる丘の上へ移動しようとするが、仕掛けられていた対戦車地雷を踏んで右の履帯が切れ、走行不能となったフューリーは交差点上で立ち往生する。ウォーダディーらは戦車を降りて修理を試みるが、前方の丘へ偵察に出たノーマンは敵の接近を察知。約300名からなる武装SS大隊は歌いながら行進し、戦意は十分であった。クルーは戦車を放棄して森へ逃げることを主張するが、ウォーダディーはこれを拒否、1人で戦おうとする。初めは気が進まなかったクルーであるが、最終的には待ち伏せ攻撃を行うことを決意する。戦車上にドイツ兵の死体を置き、さらに火を点け、フューリーが撃破された遺棄戦車であるかのように装ったウォーダディーたちは、車内で敵を待ち受ける間に、これまでの活躍を振り返り、ノーマンを一人前のクルーとして認める。

敵をギリギリまで引きつけたウォーダディーとクルーは、戦車砲とすべての小火器・手榴弾を駆使して、圧倒的な数の差にもかかわらず武装SS大隊に多数の損害を与える。だが、立ち直った武装SS大隊は日没の夜陰に乗じて激しく反撃し、フューリー側の弾薬が乏しくなる。クーンアスは砲塔を貫いたパンツァーファウスト弾頭の噴流を受け、ゴルドは車内へ取り落した作動済みの手榴弾に覆いかぶさり、バイブルは狙撃兵が放った銃弾を頭部に受けてそれぞれ戦死。ウォーダディーも狙撃兵の銃撃によって、3発の銃弾を体に受ける。車内に残されたウォーダディーとノーマンであるが、ウォーダディーはノーマンに戦車の下部脱出ハッチから逃げろと促す。車体の下に出たノーマンは、地雷の爆発によってできた地面の穴に隠れ、なお抵抗を続けるウォーダディーは戦車の中に放り込まれた手榴弾の爆発によって戦死する。ノーマンは戦車の下をのぞき込んだ1人の若い武装SS兵士によって発見されるが、武装SS兵はノーマンをそのままにして先に進んでいった。

翌朝、ノーマンは脱出ハッチからフューリーの車内へ這い上がり、ウォーダディーの遺体にジャケットをかける。そこに到着したアメリカ軍部隊が車内で息を潜めていたノーマンを発見し「お前はヒーローだ」と話しかけ、彼らの奮戦によってドイツ軍の攻勢が失敗に終わったことが暗示される。唯一の生存者となったノーマンはウォーダディーが遺した拳銃を手に戦車を降り、衛生隊の移送車両によって後方に運ばれる。一昼夜が過ぎた交差路一帯には燻ぶる炎と黒煙が立ち上り、周囲には無数に横たわるドイツ兵の遺体と破壊されたシャーマン戦車フューリーが路上に佇む。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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