松原慶太

高慢と偏見とゾンビの松原慶太のレビュー・感想・評価

高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)
3.0
キワモノっぽい作品かと思ったら、けっこうまともな映画だった。本作の最大のメリットは「高慢と偏見」のストーリーを読まずにだいたい把握できること、だと思うw

「高慢と偏見」にかんしては、漱石がイギリス文学の最高傑作だと激賞しており、19世紀イギリスの田舎貴族の恋愛を、四人姉妹を中心にして、あーだこーだを描いている、くらいしか予備知識なかったが、ようするに現代の少女マンガのオリジナルみたいな話のようです。

ゾンビ(とカンフー)以外は、けっこう原作に忠実なのかなとも思う。また、ゾンビを19世紀の疫病(ペストか何か)の暗喩だととらえれば、あながち荒唐無稽な話でもない、とも言える。
松原慶太

松原慶太