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世界にひとつのロマンティックのunknownのレビュー・感想・評価

2.5
「世界にひとつのプレイブック」の監督の作品。もはや「世界にひとつのプレイブック」の内容もうっすらとしか思い出せないけど、本作はそれ以上にすぐ忘れ去ってしまいそうな、余り笑いも湧いてこないしょーもなラブコメ作品。

(後でちょっと調べたら、撮影中にギャラ未払いトラブルなどが相次いだり、制作会社が倒産したり、当の監督が降板してたりと、色々問題があったようで、監督にとっても出演者にとっても黒歴史であるっぽい。)

ジェイク・ギレンホールのファニーなオーバーアクション演技とキュートさがなければ最後まで観ることはなかったであろうと言い切れる。軽くてバカで流されやすい下院議員役のジェイクが超かわいい。森の中でのカルトの儀式みたいなのに参加し、上半身裸になって鍛え上げられた見事な肉体美を無駄に見せつけてるのもいい。あとバカ保安官のジェームズ・マースデンの憎たらしさもなかなか良かった。

一応、映画の内容的には、アメリカで無保険者が医者にかかった際に請求される医療費の高額さ、医療制度の異常さを風刺しており、誰もが医療を受けられる法案を議会で通そうと奮闘する話なのですが、いかんせん、しょーもなラブコメなので、心に全く刺さらねー!響かねー!

黒人の俳優がジェイクに「カニエ!」って呼ばれたりするシーンの意味がよくわからなかった。差別的なんじゃね?と思ったけど、これ、笑うとこなの?

ラストの結婚式で出演者が無茶苦茶にノリノリでアホみたいに踊りまくるシーンは好き。あと全てのラブコメ作品はエンドロールでNGシーンを挿入すべきだな。セリフ噛んでしまって噴き出しちゃうジェイクがかわいいこと…。本作、エンドロールだけ観る価値はほんの少しだけあるかもしれない。
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