夫を亡くし、多動気味で手のかかる息子を女手一つで育てるアメリア。ある日、息子が見つけてきた「ババドック」という本を読んで聞かせる。それが闇の世界への入り口だとは知らずに…。
想像の10倍怖かった。
物語の最初から、子供に優しく語りかけるアメリアには表情がない。完璧な母でいようと自分を押し殺し生活するメンヘラ女性の、いつかプツンと切れてしまいそうな不安定さが恐怖を駆り立てる。
そして意味なく叫び騒ぐ息子、サミュエルの顔面が怖い。
母親の怪演と子役の顔が怖いパターン、続くなぁ。
後半は、完全に正気を失ったアメリアvs実はいい子なサミュエル君の壮絶な闘いへと進み、なかなか濃いめグレーな結末へ。
最初から最後まで異色のホラー。
「ヘレディタリー」や「シャイニング」好きな人にはオススメ。
そう言えばサミュエル君の顔、「シャイニング」の奥さん役の人に似てる。