美容師のクレアは自分に自信がなく、剥ぎ取った他人の頭を被りその人に成り切ることで心の安定を得ていた。ある日常連客のオリヴィアに結婚式のヘアスタイリストを頼まれ…。
冒頭からぶっ飛んだ展開を見せるのですが、本作はスラッシャー映画というよりは、心を病んだ人の不安を至近距離で静かに描いたスリラーでした。
キレイでオシャレで仕事もできるクレアは、ともすれば人も羨む素敵な女性なのに、
本人はそうは思っていない。
クレアのままでは何もかもがぼんやりとしていて、毎日はちっとも楽しくもない。
他の誰かになれた時だけ、心から笑えて世界が少しクリアに見える。
他人になりたいとまでは思わなくとも、気持ちが落ちたり、何もかもうまく行かなくて自信を失う瞬間なんて誰にでもあるから、クレアのグレーな気持ちは痛いほどよくわかる。
対するオリヴィアも、脳内お花畑の花嫁ってわけではなくいろいろ抱えているのが興味深い。
幼少期に嫌な思い出があったり深い悩みがあったりしても自信満々に明るく振る舞うオリヴィアを見て、クレアは勇気づけられるが…。
ここからは観てのお楽しみ。
U-NEXTに埋もれているには勿体無いくらいの良作だと思った。
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#頭の皮を剥ぎ取ります
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