たまこ

哀れなるものたちのたまこのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.7
ベラは成人女性だが、赤ん坊の脳を移植されている。日々急速な成長を見せるベラだったが、ある出会いをきっかけに生みの親である博士の元を離れ、世界旅行へ出る。
そこには、人生の悲喜交々が待ち受けていた。
体は大人、頭脳は子供!なベラの成長と人間模様を描いたロードムービー。

人間が教養を身につける前に性の悦びを知ってしまったら…。
そんな独特の視点で1人の女性の精神的な成長を追った革新的作品。

マーク・ラファロ演じる男の台詞がものすごーく印象に残ってる。

「本なんか読んで賢くなったら、
その可愛い喋り方が損なわれるだろ!」

あーーーー。
バカみたいな喋り方するバカっぽくて幼い女が好きな男ってのは、万国共通なんだな。
キモ。

「俺に惚れるなよ。」

そんで惚れなければ惚れないで文句言ってくる男ってマジなんなん?
キモ。

そんな「クソ野郎あるある」から、
後半はミステリーが明かされ、
スカッとするエンディングにつながっていく。

監督の過去作品と比べると、とても見やすくわかりやすい映画だった。

美しいがどこか閉塞感のある世界感も、パフスリーブを多用したベラの衣装も、斬新ですごく好き。

R指定らしいけど、性的なシーンもそんなに過激とは思わなかったな。
いやらしくないし、必要不可欠な描写だったと思うし。

女に勝手に役割押し付けて
自分は好き勝手生きて
理解しない女を責め
女には自由を許さない
自分がピンチの時には女に泣きついて
女がピンチの時には手を差し伸べない

そういう、案外たくさんいるクソ野郎共にこそこの映画を観て欲しい。

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#哀れなるものたち

𓅬𓃩𓃶𓀡

#ウィレムデフォー演じる博士もかなりいいキャラ

#tamako_review
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