てっちゃん

あと1センチの恋のてっちゃんのレビュー・感想・評価

あと1センチの恋(2014年製作の映画)
2.8
お前、こういう映画観るのかよ!と思われかねないかもしれないが、人間性ドラマがある物語は好きだし、素敵な愛を描いている(こんな言い方しか思いつかない)のってええじゃないの!と思うのと、本作鑑賞前に観ていた「しあわせの隠れ場所」で、リリーコリンズさんの輝き別格だよねと思っていたのもあり、こちらを鑑賞したのです。

すると本作に於けるリリーコリンズさんの輝きは、輝くに輝いており、圧倒された次第でした。
もうかわいすぎて、お綺麗で、ファッションも素敵で、外見はもちろんだけども、内面もだんだんと成長していく彼女がとてもたくましく見ていて元気がもらえるそんな役柄を好演していました。
さらにお相手のサムクラフリンさんのイケメン力に圧倒されるというおまけつき。

そんな2人のすれ違いや接近に、落胆や悶絶しながら観ると、感情の起伏がものすごいことになり、物語に入り込めるかもしれません。
、、、え?かもしれません?
なんだか、嫌な予感がするけど、まさか、、、?

いやいや、もちろん楽しんで観ましたよ。
でも、2人を中心に世界は廻っていて、2人を中心として、周囲の人間たちは生きていて、でも肝心の2人は、それに気づいている様子もなく、あたかも”これが奇跡なんや!”って感じでいて、全く成長しないまま(さっき書いたのは上っ面の成長しているフリでの話)、物語は終わっていくので、勝手にやってろよと思えば良かったんだけど、なかなかそのようには考えられないくらいに酷い内容だなと感じてしまったのです。

どこが酷いとかを、いちいち書いていくつもりはないけど、主人公のベザニーの描写があまりにも酷くないか?ってところは気分が悪くなった。

あまりにも馬鹿にして描いているし、あまりにも都合の良いように描いているし、なにを良い話だなって見せようとしているんだよって思ってしまった。

それに周囲の人たちの都合の良いような描かれ方ね。
ある出来事のためだけに用意された人かと思ったら、実は良い人でしたよ!ってなったら、本当は違ってました、最悪な人は最悪な人のままだったんです、、みたいな感じで見せられても、、、ねえ?
なんで2人の世界の為だけに、周りを悪く描く必要があるの?
そもそも2人とも学べよ!と叱責したくなった。

これはフィクションなんだし、そんなことに突っかかるような作品じゃないってのは、分かってますよ、分かってるけど、あまりにも酷くねえか?と思ったので、ここで書き殴りしたわけです。

本作の世界では、他人のことなぞ知ったこっちゃない、やりたい放題の世界なんだから、これで2人が幸せになれれば満足なんでしょうけど。

2人だけの恋愛に夢中の人、漫画のような恋愛展開が好きな人、頭空っぽにして本作を観ることができる人なら、おそらく大感動作品なんでしょうけど、私には珍しく酷評の作品となった次第でした。

何度も言うけど、主演御二方を良かったし、拝むだけなら楽しめると思います!
てっちゃん

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