これはシカゴが舞台ではあるけれど、インドの刑事役二人が主演する『DHOOM』シリーズ3作目で、原題は『DHOOM:3』だということをふまえて見なければならない。
しかし、悪役のアーミル=カーンが凄すぎて、まさに主役を食っている。
演技力も凄いし、アクションもサーカスやダンスシーンをはじめ体を張っているし、さすが本国で「ミスター・パーフェクト」と呼ばれるだけはある。
『きっとうまくいく』で大学生を演じていたので、見た目どおり若いと思っていたが、何と1965年生まれ!50代!
社会的問題を告発するTV番組の企画と司会もこなし、ビル=ゲイツも会いに来た。
それにしても、中途半端なアクションもないし、脚本もよくできている、さすがボリウッドだ。
そして、歌詞に感激した。比喩をふんだんに用いて、抽象的ではあるがひじょうに高尚に愛などを語る。
そのまんまの歌詞ばかりで、その内容と同じような国内向けのイケメン恋愛映画ばかり作っている日本が、切なくなった。
まさに「泣ける」。