落ち目の脚本家が田舎町の大学でシナリオライティングを教えることになって…って話。ヒュー・グラントが喋る喋る。よくそんだけ口が回るな。脚本家の話ということもあって、映画ネタがふんだんに盛り込まれ、大学の話なのでシェイクスピアだのオースティンだのも盛り込まれ、文学好きでもクスッとできる仕組み。両方好きだとなお楽しい。映画もいろんなジャンル好きだった方が楽しいよねー。
同僚の飼ってる犬の名前がヘンリー4世ってのと、家族の話になると25秒で泣いてしまうJKシモンズ演じる学科長がツボ。この人は元海兵隊という設定で、それで今は英文科の学科長かー。子育てしながら大学で学ぶマリサ・トメイ演じる元ダンサーといい、米国ってこういう成人してからのチャレンジがフツーの価値観になってる国なのねと改めて思った(それで実際成功できるかはともかく)。
受講生のキャラやお堅い女性教授など、いろんな方向からアルアルな感じ。チックフリック映画やディズニー映画バカにしてる文化系女子とか、スターウォーズオタクで書くものもほとんどスターウォーズのパクリになっちゃう男子とか、いかにもいそうですわ。米国はハラスメント系に厳しいらしいが(まあそっちのが正しいとは思うけど)、ウェルドン教授みたいなの、今でもいるんだろか。
キースが行き詰まっているとはいえ才能ある受講生男子のシナリオを盗むようなこともなく、才能があり頑張っている人がちゃんと認められる展開なのは良い。こういうほのぼの映画いつ見てもいいなあ。キースだけでなく生徒たちもちょっとずつ成長したり変化したりしていってるのも良い。なんだかんだ言いながらバッグ使ってるウェルドン教授お茶目ですな。
