アルマダ

セッションのアルマダのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.1
この作品を見たあと何故映画館で見なかったことを凄い後悔した。
とにかく熱意がすごい。こんな音の殴り合いを見たのは初めてかもしれない。音楽学校の最高峰で教授に目をつけられ、教授のバンドに加わってドラムを学ぶアンドリュー。この青年の冴えない感じがこのストーリーに味をだしてくれる。
この教授がとにかく鬼でミスがあれば怒鳴り散らしてくる。
そんな、鬼教授の元で演奏するアンドリューが悔しさをバネに日夜練習に励み、ドラムに魂を注ぎ込み鬼気迫る表情でドラムを叩き続ける。この血の滲むような努力は素晴らしいが教授に認められず焦りからか態度が荒んでしまう。この人間臭さが個人的に好きだ。
最後には私が元から好きだったCaravanを演奏してくれて嬉しかった。アンドリューの教授を見返してやるというような態度と食らいつくドラムの音はいい意味で寿命が縮んでしまったよう。この音を映画館で味わいたかった。見終わったあとの余韻が堪らないだろう。当時、見れた人がとても羨ましい、
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