本当の音楽というのを体で聞いた。作中の盛り上がりと共に高鳴る私の鼓動はQueenの音を感じ取ろうと必死だったのかもしれない。フレディのQueenとしての成功、人間関係からくる焦燥や孤独、自分への不満。これらは譜面の音符のように重要な役割を持っていてフレディの人生を1つの音楽として奏でていました。
私たちの普通に生きてれば耳にするであろう名曲が出来上がっていく様は非常にワクワクするのと同時に彼らは本当に天才なのだと教えられた。
語ると長くなるので最後の山場であるLive Aidのシーンについてですが。このシーンは私の語彙では語りきれないほどに素晴らしく音楽としてQueenとしての高みを垣間見たし、それを享受せざる終えなかった。これまでのストーリーを振り返って歌詞を噛み締めると自然と涙が私の頬に1つの線となって現れました。そこからは涙に止まれと命令したくなるほどに泣いてしまいました。私に聴覚が備わっていてよかったと思った。
馴染みのある音楽、Queenの歴史、フレディの生き様。この伝説を体験せずに平成を終えるというのは少し物足りないのでは。
