見終わって早速、コロニア・ディグニダのWikipediaを見てみた。今はビジャ・バビエラと名を変え、かつてとは違い、かなり解放されたコロニーになっているそう。
Wikipediaの情報からして、コロニア・ディグニダ時代の真実は明かされつつあるものの、未だ全容はハッキリとわかっていない様子が伺える。脱走できた人が少なすぎるからでしょう…。確定していない情報は、本作の材料としては使われておらず、ナチスの残党によって(教祖パウル・シェーファーだけが元ナチでは当然なかったはず)率いられたカルトであったことも、映画のなかでは明示されていませんね。
なによりもナチス軍医・「死の天使」であるヨーゼフ・メンゲレがコロニー内にいたことは、どれ程の拷問が行われたことか…これは推測でしかないけれど、大人しくしてたわけがないでしょこの人。
映画の内容よりもネット情報にのめり込んでしまうほど。そのきっかけを作りたかったのでしょう、監督は。本当にこんなことがあったの?と調べてみたら、映画の内容が生ぬるく思えてしまうほど。
事実を伝えること、次のカルトの犠牲者を出さぬこと。監督の思いがよりたくさんの人に届きますように。
真面目なことを書きながらも、ベッドの隣で微笑むエマ・ワトソンがチラチラとします。美しすぎてダニエル・ブリュールにめちゃ嫉妬しました。